銀行口座が開設できない
最近、メガバンクで口座開設を断られたという相談が異常に増えてきております。そこで事実確認のため某メガバンクに一般法人顧客のふりで口座開設の問い合わせをしてみました。
そこで電話口に出た女性から、
□ いきなり来てもまたせるのでWEBで予約してください。
□ 最低でも4週間以上かかる
□ ご希望にそえないことがあるがご了承願えますか?
と言われなんと高飛車な・・・あからさまに口座を作らせたくない的な対応でびっくりでした。
仕事の関係で某メガバンクの副支店長とお話しする機会が早々にあったので一連のやり取りにつき質問をさせていただきました。
大変失礼いたしました。
実は・・・・・・特に地方の場合には地元の地銀さんや信金さんとしっかりとした取引をしている企業が多く、3番目の銀行としてメガバンクに口座あったらよいかな?といったことで口座開設依頼に来られる方や、海外送金したいという理由だけで口座開設に来られるお客様が多い。
口座開設をするということは、当行としては担当・管理者などの人件費やもちろん預金通帳やカードを作る実費、印紙代等々コストがどうしても発生する。他行の補完として必ずしも必要がないということで開設する口座自体が増えると不採算の赤字が積み増し経営的に大きな痛手を被ることとなる。
昔はとにかく口座開設いただきそこから営業をかけてとやってきたが今の時代そういうわけにもいかず、経営という目線から取引も考えざる得なくなってきている。
しいてはそれが安定した雇用の維持とお客様へのサービスの向上につながるという話のようだ。
昨年度末に実施された金融検査マニュアルの廃止に伴い銀行も自行の裁量で経営を行っていかなければならないそんな流れからの出来事だったのだと自分なりには納得できると同時に、企業の会計の在り方も新しい時代にマッチしたその場しのぎでない対応がますます求められることになると確信させられる出来事でした・・・・・